東北縦断チャリ旅まとめ

東北縦断チャリ旅まとめ。


 




1.装備について。


まずは用意していったもの一覧。


●衣(もともと持っていたもののみ。0円)


 自転車用半袖ジャージ、ひざ上タイツ


 レインウェア(上のみ)


 MTBシューズ


 


●食(だいたい7,000円ほど)


 パワーバー*3


 食べる酸素


 スポーツ羊羹*7


 ZAVASエナジーリキッド*2


 クリフショットジェルダブルエスプレッソ


 アミノバイタルプロ(8本入り)


 固形はちみつ(6個入り)*2


 つぶ状梅干し


 


●住(だいたい70,000円ほど)


 ステラリッジテントI型


 ステラリッジグラウンドシートI型


 ウォームアップシーツ


 システムエアパッド


 システムピロー


 


●チャリ


 本体:KuotaKorsaLite2012


 コンポ:105


 ホイール:Ultegra


 タイヤ:ContinentalGrandprix4000s/予備:BONTRAGERのケブラービードタイヤ


 予備チューブ:シュワルベ*3本


 CO2ボンベ:3本


 ヘッドライト:CATEYE HL-EL540、Gentos SG-355B(※ポジションライト)


 テールライト:ファイバーフレア、マーズクリック


 車載カメラ:SONY HDR-AS15


 予備電池類:EVOLTA単3型、単4型それぞれ4本ずつ、HDR-AS15用予備電池6個


 輪行バッグ:POCHITTO横置きタイプ輪行袋RB007-Y(エンド金具忘れ)


 


2.ルートについて



 


当初の 予定通り上記ルートをGarminEdge800Jへインポート。


 


3.日程について


一泊二日の弾丸行程。


8/21 AM2:00出発


8/22 PM5:30到着予定。


詳細は過去エントリを。


 


4.まとめ


 -1.DNF、肉離れの原因。


さて、ご存知の通り結果はDNFだったわけだが、まずはその理由から。


DNFになった直接の原因は足を痛めた…結果的に肉離れしたためで、そうなった理由。幾つかあげられると思うのだが、自分としては



  1. 荷物が重すぎた

  2. ポジションがスポーツ過ぎた(ツーリング向きでなかった)

  3. 体力貧弱すぎた

  4. ビンディング固定力上げ過ぎた

  5. 無駄にダンシング多用し過ぎた


この5つがあるかなと思っている。


3.については意識でどうにかなるもんでもない。強いて言うなら、体力があれば他の理由になってる部分はカバー出来ただろうし、体力がなければもっと楽な予定を組むべきだった。


まず荷物が重かったので、真っ当な姿勢を維持できなくなった。俺みたいな素人が乗るにはサドルが高くハンドルが低すぎたと思う。スタートから5時間も経てばまともにブラケットポジションが維持できなくなり、所謂ゴリラ乗りに近くなった。それで会陰部が痛くなり、ダンシングを多用するはめになった。この負の連鎖で、漕ぎ出しに最もトルクがかかる右足首(おそらくふくらはぎの付け根に当たる部分)に限界が来たんだと思う。


つまり、、こういう行程のツーリングをするからには、大事なのは「スピードが乗ること」ではなく「いかに休まずに漕ぎ続けられるか」なのだと。登山のときも同じだったなーと今更思う。もちろんTOTキャノンボーラーのように制限時間で走るちょっと異常なタフさを持った人たちは違うんだろうと思うが、大して体力もない俺らのような一般人、しかも若さも無いならこういうところに気を使うべきだった。


 


まとめると、長距離行程を走るには



  1. 荷物は極力自転車に背負わせる

  2. 楽なポジションに設定しておく

  3. 体力をつけておく(特に体幹が大事。バランスボールとか乗っておくといいかもね)

  4. フラペでもギア比軽めにしておけば十分。

  5. 無意味にダンシングしない


俺の場合こうなると思う。


 


 -2.装備はどうだったか?


装備品について。色々考えて、最終的に納得した用意だったが、やはり足りないものや要らないものが出た。


まず衣(ウェア)。複数日程になる場合、必ずその日程分のウェアの確保をすべきだった。これは個人差があると思う。俺の場合は臭いや肌触り(ベタベタ感)が極めて気になってしまう方なので、初日の夜~終了まではかなり不快で参った。荷物が増えることさえ厭わなければ途中でウェアを全部買い換えようかと思ったほど。洗濯と絡めて、常に1日ごとに着替えられるようにしておいたほうが良い。


次に食。割と高価な補給食を多めに用意していったが、半数以下が無駄になった。暑さの所為が主な理由だと思っているが、殆どが喉を通らなかった。役に立ったな、という実感があったのはアミノバイタルプロ、クリフショットジェル、食べる酸素、固形はちみつ。


アミノバイタルプロは粒状で水と流し込むか、シャリシャリと噛んでしまえば良い。抵抗なく摂取出来た。プラシーボでなく疲労に違いがあったと思う。


クリフショットジェル、これはエナジーリキッドタイプのカフェインエナジー食。エナジーリキッドを食べたのは初めてだが、コイツは中々酷い。チロルチョコのコーヒーヌガー、あいつの中身だけを口いっぱいほうばって飲み下すかんじ。とても飲み込めない。しかしカフェインの摂取には良かったと思う。ただ、カフェインだけを考えるなら他にももっと摂りやすいものがあったと思うが…。


食べる酸素、こいつは小さいタブレット状で、酸味が強い。疲労しているときは酸味が強いほうが口に入れる気になるので、これは抵抗なくボリボリと食べられた。決して美味しいものでは無い。効いたかどうかはちょっとわからないが。


固形はちみつは常に口に入れて走っていられたのが良かった。甘すぎて喉にキツイところはあったが、それは水で流し込みながら十分カバー出来た。粘性がなく、唾液を飲み下すだけって感じなので、これは登山なんかでも良さそう。


その他は口に入らなかった。ハンガーノックの気配を感じた際に羊羹をかろうじてひとつ食べたが、他はとても…。


基本的にはコンビニでウィダーやパーフェクトプラスなどのゼリーを補給、加えてコーラを飲む、というのが食事のベースになった。内臓が弱いとこんな風になるようなので、真夏なんかに長距離行程に挑む方は参考にされたし。


それと、とにかく走行中はブラックガムを噛んでいた。気を抜くと眠くなるので、ガムを噛んでおくとかなり気を紛らす事が出来る。あまり頼りすぎると顎がバカみたいになるけど。


そして住。テントはバックパックに積み込めるよう、軽量山岳用テントをチョイス。アホみたいに軽いし、小さいからバックパックに積み込めたのは良かった。設営もメチャ簡単。説明書を見なくても誰だって組み立てられるレベル。しかし、夏場に平地では使えたものではないと言われた通り、暑すぎて寝られたものではなかった。軽量にするためベンチレーション(通気孔)がしょっぱい1つ穴のみで、風通しが悪い。


従って、ウォームアップシーツも必要なかった。暑すぎて無理。


システムエアパッドとシステムピロー、これらは素晴らしかった!これがなければカラダが痛くて横になっているのも無理だっただろう。疲れ果てているのに空気を吹き込んで膨らますのはちょっとホネが折れたが、畳んでもコンパクト、こいつはマジでオススメだ。


さて、夏場にテントを張る際には虫対策をしておく必要があった。ベンチレーションから蚊が入り込んできてやりたい放題。暑さ、虫の2つに対応できなければ夏はテントで寝ることは難しそうだ。


最後にチャリ。ポジションや荷物については先に書いた通り。ここでは他のことについて。タイヤは評判の良いコンチネンタルグランプリ4000Sを使った。確かにグリップは粘りつくようで良いし、転がりもすごく良い。でも耐パンク性は話にならなかったと思う。ツーリングで使うようなタイヤじゃないってことだろう。やっぱりシュワルベのマラソンシリーズを使うべきだったと思う。ツーリングではバカみたいに悪い道を走ることにもなるので、パンクガードを縫い込んだタイヤが安心だ。


ライト類は十分だったと思う。マーズクリックは防水性に難有り。ちょっと酷いのに降られると水が侵入して、ライトがつきっぱなしになってしまうんだな。まぁつかなくなるよりは良いが。。


ともかく、ヘッドライトにメインとポジションライト、テールも同様。これくらいあれば最低限は良かろうってかんじだ。


コンポ類は105。これ未満だと遠出に出る気にはならない。実際Soraで通勤中にシフトレバーがぶっ壊れる羽目にあったこともある。まだ1年も使ってなかったのに。この旅で出会った日本一周中の学生くんも、出会った数日後にはやはりSoraのシフトレバーがぶっ壊れていた。コンポ類はやはり105以上にしておけ、というのは間違い無いと思う。安心感が違う。


 


最後に


まず、楽しかったってのがある。ホントに楽しかった。何故だかわからんが、やっぱりチャレンジ中が辛ければ辛いほど、終わってみた時楽しかったと思えるらしいことはいつも同じなようだ。つまり、走ってた二日間は辛かった。なんの罰ゲームだよ?っておもうほど。痛いし眠いし、具合悪いし、正直とっとと自転車畳んで輪行しようとも何度も思った。途中から鉄道離れてったからどうにもならなかったけど。行程のほとんどがそんな風に「ツライ」に分類されるんだが、中には僅かながら「スゲエ」とか「キレイ」とか、気分が高揚する瞬間も確かにあって、それが自分を奮いたたせる。徒歩でも同じなのかもしれないけど、やっぱり自転車ってダイレクト感が半端ない。景色や音、匂いなんかがエンジン付きに乗ってる時とは段違いだ。だから感動するんだろうなって思う。これで完走出来てたら最高だったなって思うけど、残念ながら今回は無理だった。


完走することが出来ず情けないとか悔しいって気持ちは確かにあって、ああすれば良かった、こうすれば良かったってのも否定出来ない。でも仕事しながら生活してる中で、時間見つけてマジで行程組んで、そんでチャレンジして失敗したっていう結果は素直に受け入れられた。このチャレンジが終わってもシゴトはあるし、普通に生活は続けていかなきゃなんない。そういうことも見据えたうえで、リタイアという選択をする。それはなんというか、俺の中では前向きな事として受け入れることが出来たのが不思議だ。もっと悔しさとか情けなさが先行してくると思ったんだけど、なんでか「これで良い」って思えたんだよな。年食った所為なのかな、わからんけど(笑)。


上手く表現は出来ないけど、たぶん今後もこういうバカっぽいことをまたやると思う。所詮自己満足でしか無いんだけど、得難い経験をしていることは確かだと思うし、今後もそうだろう。


 


もし、チャリツーリングに踏み出せない人がいたら是非「まずは行ってみろって」と言いたい。たしかに狭い道でトラックに煽られるのはオッカネエし、コンビニ一軒無いところでパンクしたらどうすっかとか、色々と不安はあるけど、行ってみないと何もわからん!そんで行ってみたらきっと色々わかることもある(と思う)。


 


仕事してるから日本一周も世界一周も無理だけど、また何泊かのチャリツーリングはやろうって決めた。次は完走の喜びを伝えられると良いんだが、果たしてどうか(笑)。


 


では今回のツーリングまとめはこのへんでおしまい。


 


==2014.03.23追記==


Garmin Connectからログを貼り付けられる事がわかったので、2日分のログを記載。


 



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